新卒ゴールドマンサックスの早稲田女子登場!年収最高峰外銀はやっぱり激務?【外資金融の副業・転職事情も】

元外銀女子のキャリア紹介

今回登場するのは、株式会社Wanderism代表取締役社長の庄司圭織(しょうじ・かおり)さん。

「庄司圭織(しょうじ・かおり)」→ Instagram
早稲田大学政治経済学部卒。2014年にゴールドマン・サックス・アセット・マネジマント株式会社に新卒で入社。2017年にバンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社に入社、最年少でマネージャー職に就任。在職中にツアーの企画を行う株式会社Wanderismを設立、2020年に独立、自身の会社経営に専念。

Wanderismは、「世界には想像以上の旅がある」という理念のもと、ツアーの企画や情報発信を行うサービスを展開しており、林修先生の初耳学でも取り上げられるなど注目度バツグンのベンチャー企業です。

そんなWanderismを経営する庄司さんは、新卒で外資系投資銀行ゴールドマンサックスに入社し、その後、世界最大規模の資産運用会社バンガードへの転職を経て起業、と一見、仕事一筋のキャリアウーマンという印象を受けてしまいますが、ご本人に話を伺うと意外な側面が次々と…

対談
トプシューMCのサスケ(船越颯介)が本日のゲスト庄司さんにインタビューしていきます!

庄司さんが世界中を旅する様子を投稿するInstagramもぜひフォローしてみてください!

※本記事はYouTubeトプシュー / キャリアの図書館 (転職 | 就活)チャンネルより、以下の動画を記事にまとめたものです。動画でご覧になりたい方は、こちら↓をクリックしてください。

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目次

セカンドキャリアで生かせるスキルを求めて、新卒でゴールドマンサックスへ

船越(サスケ)

新卒で早稲田大学からゴールドマンサックスに入社した理由は何だったのでしょうか?

庄司さん

正直なところ大学時代に「これを仕事にしたい」というものをはっきり見つけることができなかったんです。そこで、就活をする中で良い出会いがあればいいなと思って、気になるところはES(エントリーシート)を次々出していました。

ただ、金融業界は元々数字が好きだったのと、会社を辞めた後も活用できるスキルを身に付けたいという理由でたくさん受けていました。

船越(サスケ)

明確な「やりたいこと」に向かって進めたというよりは、選択肢を狭めずに就活を進めていったんですね。

庄司さん

そうですね、就活って社会人になった後だと会うのも難しいくらいの凄い方と無料で話せるじゃないですか。だから、好奇心をもって気になった所は片っ端から選考受験していましたね。

船越(サスケ)

就活を楽しんでいる印象を受けたのですが実際どうでしたか?

庄司さん

はい、とても楽しかったです!

対談

金融の営業は、商品に夢を乗せられる!?

船越(サスケ)

ゴールドマンサックスではどんな仕事をされていたんですか?

庄司さん

アセットマネジメント部門というお客様から預かった資産を運用してリターンを出す部署でマーケティングやセールスをしていました。

船越(サスケ)

その仕事のやりがいはなんでしたか?

庄司さん

目に見えない金融商品を自分のセールストークやお客様との信頼関係で売っていくのが魅力的でした。自分の営業スキルが高められるというのもそうですし、商品に夢を乗せる感覚が非常に楽しかったです。

対談
船越(サスケ)

「商品に夢を乗せる」…素敵な表現ですね!
外銀というとかなり忙しいイメージですが、実際はどうでしたか?

庄司さん

ゴールドマンサックス=激務、みたいなイメージはあると思いますが、私がいたアセットマネジメント部門は比較的ホワイトな働き方でしたよ。
マーケットの状態によっては終電を逃す時間帯まで働く時期もありますが、それも年に3~4回でした。

船越(サスケ)

それくらいであれば、僕たちが新人だった7-8年前くらいであればどの業界でも一般的でしたね。
セールスやマーケティング時代の印象的なエピソードはなにかありますか?

庄司さん

金融機関の支店に商品研修するために全国行脚していた時のことはよく覚えています。私は自社のファンドという金融商品を銀行さんに提案して商品棚に陳列してもらう営業をしていました。

そして銀行の方がそれをお客様に提案するという形だったので、ファンドを売るための勉強会を各地の銀行支店で実施していました。

庄司さん

時には台風に遭遇したりで大変でした…

対談
船越(サスケ)

ザ・営業って感じですね(笑)

庄司さん

そういう時はあえて支店に到着する10分前から傘を差さずにずぶ濡れの状態で支店に到着して「頑張っています」みたいな雰囲気を出したりしてました(笑)

船越(サスケ)

なんか意外というか、外銀ぽくないですね(笑)

庄司さん

商品研修は、銀行の職員に向けてに行うので支店の雰囲気によってやりやすさが大きく変わります。なのでそういった雰囲気づくりから意識してやっていました。

船越(サスケ)

その作戦は効果はあったんですか?(笑)

庄司さん

「こんな中わざわざありがとうございます!」とかはよく言われていました(笑)

対談
船越(サスケ)

面白いエピソードみたいになってしまいましたが意外とそういう細部への気配りは大切ですよね。私の前職である商社の営業でも似たような意識を持っている人は多かったです。

総合商社や外銀は、よく言えば「ザ・エリート」といった印象、悪く言えば「偉そう」みたいな印象をお客様にも与えてしまいます。しかしビジネス構造上は商品を置かせていただく立場なので、お客様ファーストのスタンスを表現することは、ビジネスを円滑に進める上で有効でした。

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ゴールドマンサックスは、外銀だけどチームプレイの文化

船越(サスケ)

外資系というと「成果主義」「個人プレイ」といった印象をお持ちの方も多いと思いますが、中で働いていた庄司さんとしてはどう思われますか?

庄司さん

若手を大切にする文化があったと思います。最速で一人前になれる教育システムが整っていて、かつ先輩方も情報を出し惜しみすることなく後輩に還元してくれるのでとてもありがたかったです。

庄司さん

たとえば、入社1年目から会社ホームページのトップに乗るような資料を作成したり、年次が全然上の他社の社員様に向けたセミナーの登壇をしたり、責任の大きな仕事をたくさん任せてもらえました。

失敗したらどうしようというプレッシャーはあったけど、今振り返るとすごく成長できた環境でした。新卒で入社して良かったなと思います!

対談
船越(サスケ)

やりがいの大きな仕事を任せてもらえるので、若手から成長できるんですね。社員同士のチームワークみたいなものはあるのでしょうか?

庄司さん

世間のイメージとは異なり、しっかりチームプレーだったと思います。
私がいたアセットマネジメント部門だと、営業メンバー同士で売れ筋の商品を紹介しあう事もよくありました。

船越(サスケ)

個人プレーって訳ではないんですね!

庄司さん

そうですね。リアルな話をすると、給与システムが影響していると思います。ジャパンオフィス全体のボーナスは、米国本社によって決定されるので、ジャパン全体の売上総額をあげないとジャパンメンバーの取り分は少なくなってしまいます。

対談
船越(サスケ)

なるほど、システム的にも文化的にもチームプレーが根づいていいたんですね。

世界2位の資産運用会社バンガードへの転職

船越(サスケ)

そんな順風満帆なキャリアからなぜバンガードへ転職されたのでしょうか?

庄司さん

ゴールドマンサックスで働いている間に私の人生において大切なものに気が付いたんです。

船越(サスケ)

大切なもの…?

対談
庄司さん

はい、私の人生にとって”旅行”がすごく大切なものでした。自分が本当に好きなものを仕事にしたいなと思ったのですが、いきなり100%そっちに振り切る勇気はなかったので、副業をできる会社を探していました。

船越(サスケ)

「副業OK」という軸でバンガードが選択肢に入ってきたんですね。入社してみてどうでしたか?

庄司さん

とても良かったです!外資系企業ってひとくくりにされてしまいがちですが、企業によって全然、扱う商材も働き方も違います。バンガードは、フィラデルフィアという田舎にある企業なので、人柄もゆったりした方が多く、副業でお花の先生や留学コンサルをやっている人もいました。

船越(サスケ)

お花の先生…!? 珍しいキャリアですね。
バンガードには何年いたんですか?

庄司さん

3年いました。

船越(サスケ)

そこで、金融スキルに磨きをかけながら、現在の旅行ビジネスにつながる経験を積んでいったんですね。すごく隙の無い完璧なキャリアですね。

庄司さん

人としては隙だらけですが…(笑)

対談

外資系金融機関への転職は人脈がカギ

船越(サスケ)

そもそもバンガードという世界トップクラスの資産運用会社にどうやって転職されたのですか?

庄司さん

私より先にゴールドマンサックスからバンガードへ転職された先輩から紹介していただきました。私、ゴールドマンサックスでは部門をまたいで全員とごはんに行くくらい積極的にコミュニケーションを取っていました。

船越(サスケ)

社交的ですね(笑)

庄司さん

そういった中でその先輩ともお話する関係になって、転職後もバンガードでの働き方などを聞くうちに「素敵な会社だな」と感じるようになり「空きがあったら声かけてください!」と話していました。
そしたら、半年後くらいに本当にお声がかかって…

対談
船越(サスケ)

すごいですね。実現の可能性などは考えすぎずに言ってみるものですね!
今はバンガードは日本から撤退してしまったので、転職はできませんが、似たような転職のルートは他企業や業界でもよくあるので「人脈の数だけチャンスがある」と言っても過言ではないですね!

庄司さん

特に金融業界は、同じ業界の中でキャリアチェンジする人が多いので、良い噂も悪い噂もすぐに広まってしまいます。なので人脈は大切ですね。

船越(サスケ)

これは、一方では今お話しいただいたようなメリットも大きいですが、他方では一度信用を損なう行動をしてしまうと業界に居づらいというデメリットもありますね。

庄司さん

そうですね、金融業界はやはり信用の世界だなと思います!

船越(サスケ)

庄司さんのように、「人と関わるのが好き」「プロダクトだけでなく自分自身の価値で勝負したい」という方に金融業界はおすすめかもしれませんね。本日は、ありがとうございました!

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笑顔が印象的な庄司さん。「一緒に働いたら楽しそう…」と思わせる不思議な力を感じました!

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