コンサルは激務!?元アクセンチュアが語る外資系コンサルの1日

外コンの1日アイキャッチ

今回は外資コンサルのアクセンチュア出身で、現在はスタートアップ(Youseful株式会社)で働いているコーキ君の登場です。コンサルタントがどんな仕事をしているのか、具体的なイメージがつかない人も多いと思います。コンサルタントの1日の業務の流れや内容を実際の経験者に聞いて、皆さんにお伝えしていきたいと思います。

インタビューキャプチャ1

※本記事はYouTubeトプシュー / キャリアの図書館 (転職 | 就活)チャンネルより、以下の動画を記事にまとめたものです。動画でご覧になりたい方は、こちら↓をクリックしてください。

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目次

外資コンサルの1日の流れ

船越(サスケ)

コンサルの1日の流れってどんな感じで進むの?

伊藤(コーキ)

ひたすら会議ですね。

船越(サスケ)

商社だと午前は作業で午後は会議多めとか、日によっても色々変わるんだけど、毎日1日中いろんな会議がある感じ?

伊藤(コーキ)

そうですね。1日に多い時は6、7個とか会議の準備して、会議行って終わって議事録をまとめて投げて、また次の会議の準備して・・・ずっとこの繰り返しですね。

船越(サスケ)

それは多いね!それだと、勤務時間はかなり会議で埋め尽くされてしまうよね。でも資料作成とか準備もあるじゃん?そういうのはいつやってるの?

伊藤(コーキ)

それも会議と会議のほんのわずかな合間にやっています。常に会議に追われている生活になってますね。。。

インタビューキャプチャ2
船越(サスケ)

なるほど。1日の流れはほとんど会議とその準備で埋まってるんだね。
会議のそれぞれの内容や、当時のコーキの役割について詳しく教えてくれる?

伊藤(コーキ)

大前提として、僕はPMOという立場で、いわゆる戦略コンサルとは少し毛色が違うことをしていました。PMOとは、簡単に言うとQCD(Quality Cost Delivery 品質・コスト・納期を意味する)を管理するプロジェクトマネージャーの補佐役的な立場の人のことです。僕は大きなもので1,000人規模の人が関わるプロジェクトを管理していました。

伊藤(コーキ)

担当のクライアントの方が大手企業のいわゆる“THEお偉いさん”で、ひとつの大きなプロジェクトに何十もの小さなプロジェクトが繋がってるんですね。PMOの動き方はこのたくさんの小さなプロジェクトにひたすら潜り込み整理しまくるみたいな感じですね。

船越(サスケ)

プロジェクトを細分化した沢山のチームに入ってるから、色々な会議に出る必要があるってことだね。それって結構大変だよね。

伊藤(コーキ)

そうなんですよ 。もう少しイメージしやすいように説明すると、例えば銀行で手作業で行っている業務をデジタル化しましょうという大きなプロジェクトがあるとしますよね。そのプロジェクトのトップがCIO(Chief Information Officer )とか、役員や最高責任者レベルのお偉いさんなんです。この大きなプロジェクトを完遂するためには、色々な部門で小さなプロジェクトがいくつも発足して連なっていくわけです。このプロジェクト群を管理するのが僕のやっていたPMOです。

伊藤(コーキ)

プロジェクトの中には、かなり専門的な分野の会議もあって、正直専門用語ばかりで話している内容はよくわからないけど、会議中はなんとなく会話を整理して議事録を作って・・・みたいなことをひたすらやってるイメージですね。

インタビューキャプチャ3
船越(サスケ)

なるほどなるほど。会議ごとに頭の切り替えも必要だし、アウトプットの数も相当多いんだね。ひとつのプロジェクトだったら段取りさえ組んでしまえば、今日これやって明日はこれやって・・・というふうに割とやることが一本道で見えるけど、複雑にいろんなプロジェクトが同時に動いてるから、混乱しそう(笑)

伊藤(コーキ)

ほんとにそうですね(笑) 新入社員時代は、クライアントの言っていることが全くわからないところからのスタートで、そのうえITの知識もない状態なので、クライアントの業界用語と上司のIT専門用語を使った会話を聞いていると、まるでアラビア語聞いてるみたいに思えましたね(笑)

伊藤(コーキ)

議事録ひとつ取るだけでも録音したものを3回聞いてもわからない・・・みたいな状態からスタートするのですが、自ら質問してキャッチアップしたり、状況を把握していくと徐々にプロジェクトの抑えなきゃいけない勘所が分かってくるので、それを頼りに進めていくみたいな感じですね。

外資コンサルのワークライフバランスは・・・

船越(サスケ)

ありがとうございます。並行するプロジェクトを動かすのは大変だったと思うんだけど、ランチとか夜はどういう風に過ごしていたの?

伊藤(コーキ)

昼は結構食べなかったことが多かったです。

船越(サスケ)

それは忙しすぎて?

伊藤(コーキ)

そうですね。プロジェクトにもよるんですけど、行く暇がなくて行けないことがありました。あまりみんなで食べに行くみたいな文化はなかったですね。

船越(サスケ)

昼食後すぐ会議が入ってたら、みんなその準備とかがあるもんね。

伊藤(コーキ)

でも業務終りの夜は、上司と飲みに行くことが多かったですね。コンサルの良いところとしてマネージャーが経費を持っていて、スタッフは特にお金も払わずマネージャーが経費でかっこよく奢ってくれたりするんです。今はそういう文化があるか分からないですが、結構あるあるなのかなと思います。

船越(サスケ)

なるほど。会社のお金で飲みに行ける良さが当時はあったと。飲みに行けるのは比較的余力がある時なのかな?繁忙期とか忙しい時期はどうなの?

伊藤(コーキ)

あまり関係ないですね。忙しくてもそのまま行く!なんてこともよくありました。深夜にタクシーで帰ることもあるので、昔から働いている人の感覚だと、終電とか関係ないみたいな雰囲気もありましたね。今は働き方や雰囲気も変わってるかもしれないですが、僕がいた当時はそういう少し美味しいところもあったかなと(笑)

インタビューキャプチャ4
船越(サスケ)

これだけで聞くとめちゃくちゃ働いて、その後も飲みに行くのは大変・・・と感じる人もいるかもしれないけど、一緒に大変な思いをした上司と飲みに行くのは学びもあるし、ストレスの発散という意味でも悪くないことだよね。

伊藤(コーキ)

強制的に連れて行かれるわけではないので、飲みの席で色んな話を聞けるのは楽しかったですね。 貴重な昔話とか色々話してもらって、すごいなーって尊敬できたりする時間が僕は好きで。

船越(サスケ)

僕もそういう飲みの場でしか生まれないコミュニケーションは結構好きだな。古いと感じる人もいると思うし、お酒が苦手な人もいるから、今は減ってきていると思うけどね。

伊藤(コーキ)

そうですね、最近の話を聞くとすごく労働環境が良くなってきたんだなっていうのは思いますね。

コンサルは2週間で有識者!

船越(サスケ)

1日の流れや雰囲気は掴めました。ちょっと気になるのは複数のプロジェクトの色んな会議に入って情報を整理していくのは、かなり難しいことだと思うんだよね。最初からできたわけじゃないと思うんだけど、どうしたらできるようになるのかな。

伊藤(コーキ)

正直慣れが大きくて、最初はなんとかがむしゃらに食らいついていました。徐々に掴めたポイントとしては2点あって、1点目は専門知識を持ったスペシャリストの人と会話することが多いので、情報をキャッチアップするなかで、相手の専門的な話をどこまで理解しなきゃいけないのか、という勘所が分かったことですねスペシャリストと会話するためには最低限ここまでの知識をつけなければいけない、かつどう知識をつければいいのかわかるところまでが上手になっていったのがあります。

伊藤(コーキ)

2点目にプロジェクトマネジメントを行うための方法は決まっているので、課題管理表や WBS、ガントチャートとか、既にあるフレームワークを使うことである程度この時はこれに落とし込めばいい、っていうのが染み付いてきましたね。

インタビューキャプチャ5
船越(サスケ)

なるほどなるほど 。その道のプロと会話する時、同レベルの知識をつけなきゃいけないと身構えちゃうと時間もかかるし当然回らないよね。おさえるべき要点を見極める力が重要ということですね。

伊藤(コーキ)

これ、プロジェクトマネージャーをやってる人はめちゃくちゃ上手だと思いますね。僕の上司はプロジェクトに入って1週間程度で、要領を掴んでここはこうですよねって会話できるんです。先輩には「プロジェクトに2週間いれば、あなたはもう専門家」みたいなことを言われました(笑)

船越(サスケ)

商社だと1、2ヶ月っていうスパンで専門家レベルになるべきと言われることが多かったし、それでも早いなと思ってたんだけど、プロジェクトを転々とするコンサル特有のスピード感ですね。

伊藤(コーキ)

2週間経てば会話出来て当然だよねと言われて、無理なんだけどな~とか思ってたんですけど(笑)実際先輩や上司は本当に2週間ぐらいでキャッチアップしてお偉いさんと普通に会話してるんですよね。そこは本当にすごいなと思いましたね。

船越(サスケ)

なるほどなるほど。ちょっとおさらいすると、業務を回せるようになったポイントの1点目が専門知識のキャッチアップの要領とかスピード感が分かったこと、2点目は、プロジェクトマネジメントのフレームワークをうまく使えるようになったことでしたね。

伊藤(コーキ)

少なくとも入社当時よりはできるようになりました。

船越(サスケ)

僕もコーキと日々働いていて、この2点はコーキの大きな強みだなと感じます。例えばスタートアップもひとつのプロジェクトを担当するっていうよりは事業がたくさん立ち上がって同時進行してるよね。

船越(サスケ)

例えばコーキにWebマーケお願い!と依頼した時に、全く知らないことに対してキャッチアップするスピードがかなり早いなと思った。事業を起こして目標決めたときの、目標管理としてWBSや課題管理表などのフレームワークを使って、プロジェクト立ち上げ~進行するまでのスピード感や時間軸の引き方がすごく正しいなと思っていて。問題が起こったときの整理も早い。これはやっぱりコンサル時代の経験が生きてるって事だよね。

伊藤(コーキ)

そのままやってるだけで真似してるだけですけどね(笑)

船越(サスケ)

ユースフルでもコーキのPMOのフレームワークに沿って事業を進捗しているけど、これを使うことの威力は僕も強く感じているんで、どの業界でも、どんなポジションでも使えるフレームワークなんだろうなと一緒に働いていて感じるところだね。

伊藤(コーキ)

そうですね、なので戦略コンサルもいいんですけどPMOもいいですよっていう話ですね(笑)

インタビューキャプチャ6
船越(サスケ)

そうだよね。戦略コンサルの割合ってあんまり多くないと思うんだけど、コンサルタントとして可能性の幅を広げるんだったらPMOは立派な仕事だし、いろんな力が手に入るメリットはすごくあると思う。ファーストキャリアとしては魅力的だよね。

伊藤(コーキ)

そうだと思いますね。今のBIG4、アクセンチュア、アビームのあたりはやっぱりPMOが主だったりするので。アクセンチュアのコンサル部門は全体の2割ぐらいなのですが、その20%のうちのさらに3%ぐらいが戦略コンサルで、それ以外の部分はPMOがメインです。コンサル部門の中でも同様なので、今回でPMOのイメージがなんとなく分かってもらえれば嬉しいです。

まとめ

今回は外資コンサルの一日の流れから、そこで学べたこと、今の仕事にどう活かしているのか、元アクセンチュアのコーキ君に聞いてきました。コーキ君のようにコンサルタントに挑戦してみたい、現職がコンサルタントで、転職してさらなる挑戦をしたいと思っている方には、トプシューの無料転職相談がオススメです。経験豊富なキャリアアドバイザーが、キャリアの選択をお手伝いします。無理な転職斡旋などは一切行いませんので、ぜひお気軽にご相談ください!

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