高年収で安定して働ける印象で、就職先として人気が高いメガバンク。
しかし、銀行員として勤める人の中には
「銀行の仕事が自分に合っていない気がする・・・」
「銀行員を辞めて他の仕事に挑戦したいけど、不安・・・」
そんな悩みを抱えている方も多くいます。
今回は、三菱UFJ銀行を7年間勤めて退職し、現在はモテコンサルとして恋愛・婚活支援事業をされている勝倉さんにお話を伺いました。銀行員を辞めた理由から、その後のキャリア、自分に合った仕事の見つけ方まで深掘りしていきます!
ゲスト:勝倉千尋
元銀行員のモテコンサルタント
上智大学外国語学部ドイツ語学科卒業後、 新卒で(株)三菱東京UFJ銀行(現、三菱UFJ銀行)に入社し、法人融資業務を担当
本部に異動後は、不動産ファイナンス業務に従事し、国内外を問わず不動産ファイナンスのストラクチャリング等を担当
「モテコンサル」に専念するため、2019年7月に銀行を退職し独立
聞き手:船越 颯介(トプシューMC:サスケ)
・Youseful株式会社 取締役COO 副社長
・一橋大卒業後、三菱商事株式会社に入社
・2019年7月よりSaaSスタートアップの株式会社RevCommに参画
※本記事はYouTubeトプシュー / キャリアの図書館 (転職 | 就活)チャンネルより、以下の動画を記事にまとめたものです。動画でご覧になりたい方は、こちら↓をクリックしてください。
年収が安すぎてUFJを辞めた!
なぜ7年間勤めた三菱UFJ銀行を辞めたのですか?
理由は2つあって、1つ目は、数字が苦手だったからです。
意外な理由ですね(笑) 銀行員という仕事には数字を扱うイメージがありますが、そもそもなぜ銀行に入社されたんですか?
就活の時は働くということについてあまり深く考えていなくて、とりあえず内定が取れたから入社しました。しかしどうやら適性がなかったようですね(笑)
入社して気づいたんですね(笑)
適性がある部分もありました。例えば現実的に物事を捉えられるとか、ロジカルシンキングができるとか。でも学生時代から数学が苦手な私には数字を扱うのがやっぱりすごく苦手で。自分に向いてないなと思いました。もう1つの理由は給料が安いなと感じたからです。
銀行員は年収高いイメージですが、それでも安いと感じたんですか?
安い、無理!(笑)銀行員として高いスキルを求められるのに、見合わない給料だと感じていました。確かに世間一般の感覚からしたら高いかもしれませんが、社内で私より仕事ができる優秀な人が、この程度の給料で雇われているのは安すぎると思って。それがすごくモヤモヤしました。
たしかに、メガバンクって世間的には”高給”というイメージですが、給料が上がるタイミングはちょっと遅いですよね。
勤続7年目ぐらいにグッっと上がって年収1,000万台に乗るんですけど、その後大幅に上がることはあんまりなくて。役員にならないと2,000〜3,000万はいかないと考えると、優秀な人はもっと稼ぎようがあるんじゃないかって思っちゃいましたね。
セカンドキャリアの選択肢は色々あったと思うんですが、独立起業されたのはなぜですか?
私は色々と手を出してみて、脈がありそうなところに突っ込むというやり方をいつもしているので、銀行在籍時から自分に合う他の仕事を模索していました。そのなかでTwitterなどのSNSを発信していると、男性で、「彼女が欲しい、結婚したい・・・けどやり方がわからない」と感じている方が多いなと気づいたんです。そういった悩みを抱えている方の中には、やりかたがわからないだけで素材としてはすごく良い人がめちゃくちゃいるなと思ったんですよ。
磨けば光るダイヤの原石のような男性が多いと?
そうそう。 Twitterってエンジニア系男子とかオタクっぽい男性が多いじゃないですか(笑)
確かにそうですね(笑)
彼らって実際に会うととってもいい人なんですよ。磨けば光るのに、磨き方を教えているところが全然なくて。本業をやりながらそういう人のためのコンサルをちょっとずつ始めてみたら、評判が良く波に乗ってきたんです。もうちょっとそっちに割く時間を増やしたいなと思っていた頃に、副業禁止だった会社にバレてしまったんです。副業って意識はなかったんですが駄目と言われて、じゃあちょうどいいから辞めますって言って、退職しました。
会社員時代に起業の種になるようなビジネスをやっていて、ある程度手応えを感じていたんですね。
そうですね。だから安心して辞められたっていうのはありますね。
退職後は “モテコンサル” を事業化
では次に、現在事業として行われている”モテコンサル”についてお伺いしたいのですが、モテない男性に対して、具体的にどういうアドバイスをするんですか?
わかりやすいのは外見についてのアドバイスですね。外見面で眉毛がボサボサ、髪の毛もカッパみたいな人がいるんですよ。
俺大丈夫かな・・・?
たぶん大丈夫です(笑)そういう人に美容院や眉毛サロンを教えてあげて、ユニクロでいいからジャケットとパンツを買いましょうと言うだけで見た目は全然変わります。
すみません、今スウェットで・・・俺もコンサル受けようかな(笑)
あとは喋り方とか、女性のエスコートの仕方ですね。男性の考え方と女性の考え方・受け取り方って全然違うんです。男性は男性が多いコミュニティで生活していることが多いから、女性がどう感じるか、何に反応するかが全然わかってないケースが多いんですよ。
例えば飲食店などで席に座るとき、ソファー席を譲るとか、店に入るときはドアをちょっと開けてあげるだけで印象良いよとか、鞄をむやみに持とうとしちゃだめ、とか。喋り方については、共感を多くしてあげましょうとか、笑顔が大事だよとか。そういうことを教えてあげるだけで女性からの印象はすごく良くなるんです。営業とかコミュニケーションが重要な仕事をしている人でも、対女性となると結構できてない人が多いじゃないですか。
そうですね、僕も自分の行動を振り返ってみるとできていないことたくさんありますね・・・
自分では気付かないことも、他人の目線で客観的に見て伝えればわかることも多いので、ひとつひとつ指摘して改善してもらってますね。
世の男性のニーズがあって起業して、現在ビジネスが軌道に乗っていると思うんですが、今後も基本的にはこの事業を伸ばしたり婚活支援の方に事業を広げる方向ですか?
そうですね。 「出会いがない、でも結婚したい」、「コロナ禍などの影響で色々大変な世の中だけど結婚したい」というニーズがすごく強まっているので、今結婚相談所はかなり力を入れてサービス展開しているんです。結婚相談所って古臭いイメージだと思うんですけど、今は20代30代の若い人がとても多いんですよ。しかも結婚相談所は女性が多く、男性はすごくモテやすいので、男性にめちゃくちゃオススメなんです。
流行りの出会い系アプリより良い人見つけやすい可能性もありますか?
アプリだと手軽に始められるものの男性ユーザーが多いので、難しい面もありますね。結婚相談所の場合は男女比逆転しているので、その点とてもオススメです。
事業成功のカギはUFJで培ったロジカルに伝えるスキル!
恋愛相談とか恋愛コンサルの事業って女性なら多くの方が思いつくビジネスかもしれませんが、勝倉さんが成功してるのは、三菱UFJ銀行で培った営業スキル・ビジネススキルが関係あるのでしょうか?
そうだと思います。銀行員時代の業務においては、現実を直視して課題を洗い出し、解決策を検討するスキルと、解決策をロジカルに提案するスキルがとても大事です。恋愛コンサルでも、感覚的・感情的にアドバイスするのではなく、目標に対して最適なアプローチをロジカルに男性に伝えています。この点は、他のサービスよりうまくできていると思います。
銀行で磨かれたロジカルシンキングが、自身の事業の強みになっているんですね。
そうですね。競合も多い事業ですが、選んでもらえるポイントになっています。
これからは事業を拡大させていく段階だと思いますが、まずはメンバーを集めて、勝倉さんのノウハウをメンバーに教育して、事業を大きくしていくといった流れでしょうか?
事業拡大の上では、現在の強みである「ロジカルに考え、提案するノウハウ」をしっかり伝えていく必要があるので、教育にも今後は力を入れていかなきゃなと思っています。
今後は経営者の手腕が問われるフェーズですね。
メガバンクは転職を考えない人が多い
今までは勝倉さんのキャリアをお聞きしましたが、メガバンクの方の一般的なセカンドキャリアはどういうパターンがあるんですか?
セカンドキャリアについて考えていないパターンが結構多いかもしれません。銀行に残るのが一番良いと考える人が多いですね。
というのも、大企業的な文化の良くない影響で、優秀な方は多いのに指示待ち人間になってしまったり、これといったスキルが身につきづらかったりするんですよ。銀行って待遇は良いので、転職市場に出て特にアピールできるスキルもなく、条件の良い会社が見つからないということになるよりは、銀行に居続けて退職金まで貰った方がコスパが良いですからね。
勤め上げるという考え方なんですね。
それが一番良いシナリオになる人が結構多いですね。
本部の不動産ファイナンスに関するスキルがつく部署にいる人は、色々選択肢もあるかなと思います。私は当時不動産関連の部署には配属されていて、REIT(不動産投資信託)の運用会社やデベロッパーに転職した人や、給料を追い求めて外資系のファンドに行った人など、スキルを活かしてステップアップする人は周りにいましたね。
地方の営業をずっと転々としてる人、システム部にいる人などは銀行員としてなかなかステップアップの道筋が描きにくくなってしまいやすいですね。
市場価値という意味では評価しづらいスキルになってしまうと・・・
そうですね。ただスキルがつく部署に行けるかは運任せになっちゃうんですよね・・・
将来的に銀行を出ようと思ってる人にとって、出るタイミングを見誤らないことは重要かもしれませんね。在籍中も市場価値の高いスキルが身につく部署で経験を積んでスキルを身につけないと、転職が厳しくなる可能性があるということですよね。
配属部署は選べないので、銀行で勤め上げる気がないなら早めに見切りをつけたほうがいいと思います。
まだ30歳以下の方であれば、特段スキルがなくてもポテンシャルで採用してくれる会社はあるので、転職を考えるなら30歳ぐらいには決断するのが良いかなと思いますね。
若手のうちから能動的に行動し、自分に合ったキャリアを!
最後に読者の方にメッセージを頂ければと思います。
私はモヤモヤしながら銀行員をやっていましたが、「これじゃない」という感覚だけはすごくありました。
現状を変えようと銀行を出るために色々試行錯誤する中で見つけた道がフィットして、今はすごく楽しいです。仕事もやりがいがあって、事業も拡大していて、私は良いキャリアができたと思います。キャリアについて能動的に考えることがすごく大事だと実感しました。
キャリアは自分で作っていくものなので、待っているだけでは自分の思い描く未来を掴めないと思うんですよね。まず行動したり考えたりして、自分の望むビジョンを探し当て、それに向けて動いていくのが良いと思います。
何歳からでも挑戦できるとはいいますが、ライフイベントを考えると年齢を重ねて可能性が狭まる部分もあると思います。今の会社がフィットしてる人は良いと思いますが、「今の会社にずっといるのはちょっとな・・・」という気持ちがあるなら、若いうちから早めに行動していくのが良いと思います。
ありがとうございます。「若いうちにキャリアの挑戦をしたい!」、「現在の仕事・会社にモヤモヤがある」という方は、トプシュー転職で無料の転職相談を行っていますのでお気軽にご相談ください。
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恋愛が苦手なままだと、結婚したいと思ったときにとても苦労することになってしまうので、ぜひ頼ってください。
例えば40代になって恋愛経験・スキルが何もありません、という状態だと、どれだけ仕事ができる方でも孤独な人生を歩むことになってしまいます。恋愛や結婚についても、早くからしっかりと考えることをおすすめします!考えてもわからない時は、プロに教えてもらった方が早いです。泳げるようになりたいならスイミングスクールに入ったほうが早いのと同じです。
私たちのサービスでは、恋愛経験の少ない方、恋愛に苦手意識のある方を対象に恋愛・結婚のお手伝いをしていますので、仕事も恋愛も頑張りたいという人は是非お問い合わせくださいね。
勝倉さん、ありがとうございました!
まとめ
三菱UFJ銀行という大企業に入社後も、自分のキャリアについて常に考え、模索し続けた勝倉さん。自分に合った仕事を見つけ、活躍し続けている姿はカッコイイですよね!
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